ガスコンロの機能・能力について
- 「テーブルコンロ」と「ビルトインコンロ」はどう違うのですか?
- ガスコンロの左右強火(チャオバーナー)は、どちらを選べばいいのですか?
- コンロの幅が2種類ありますが、幅が広い方を選べばいいのですか?
- コンロの天板の種類はどのようなものがあり、どう違うのですか?
- コンロに搭載されているグリルの種類と違いについて教えてください。
- IHクッキングヒーターと比べたガスコンロの長所は?
「テーブルコンロ」と「ビルトインコンロ」はどう違うのですか?
ガスコンロには設置形態によって「テーブルコンロ」と「ビルトインコンロ」があります。
テーブルコンロは、コンロ台やコンロ用スペースの上に置いて使用する据え置き型のコンロです。
対してビルトインコンロは、システムキッチンの中に組み込むタイプのコンロになります。
ガスコンロの左右強火(チャオバーナー)は、どちらを選べばいいのですか?
ガスコンロの中には左右で火力を自在に調節できる機種もありますが、大半のガスコンロは左右で火力の大きさが異なっています。
通常キッチン・台所のガスコンロ設置スペースは壁に隣接することが多いので、万が一の炎のあふれなどがあった場合に備えて、強火力バーナーは壁側にもってこないように設置します。
また、壁側に強火を持ってくると、強火で大きな鍋などを使い調理したい場合に鍋が壁に接触したり、必然的にスペースが狭くなるので調理がしにくくなったりします。
以上の理由からガスコンロを購入される際は、今一度壁の左右を確認し、壁がないほうが強火のコンロをお選び下さい。
コンロの幅が2種類ありますが、幅が広い方を選べばいいのですか?
コンロの幅はビルトインコンロでは75cmと60cmのものがあります。
天板の幅が広い75cmタイプのほうが大きい鍋でも余裕をもって置くことができるのですが、環境によっては設置ができない場合があります。
なお、75cmタイプと60cmタイプでは標準工事費が異なりますので、ご了承ください。
テーブルコンロの幅の種類は60cmと56cmのものがあります。
最近の機種は全て60cmタイプでキャビネットもそれにあわせて作られていますが、古いタイプのテーブルコンロの幅は56cmでキャビネットも56cm用に作られています。その場合60cmのコンロを買ってもキャビネットに収まらないので、56cmのテーブルコンロをお買い求めください。
コンロの天板の種類はどのようなものがあり、どう違うのですか?
ガスコンロにはさまざまな種類の天板があり、特徴やお手入れのしやすさ、価格などが異なります。
それぞれの特徴をよく理解して、お客様の好みにあったコンロをお選びください。
ガラストップ
長所:耐久性に優れ、お手入れが簡単。現在の主流です。
短所:重いものを落とした場合破損の恐れがあります。
ガラスコート
長所:ガラスに近い光沢感があり、ガラストップに比べて価格が安い。
短所:年数が経つとコーティングがはげてくることがあります。
フッ素コート
長所:油をはじくので、お手入れがラクちんです。
短所:硬いものでこするとフッ素がはがれてしまうので注意が必要。
ホーロー
長所:耐久性に優れ、硬いものでこすっても大丈夫。
短所:汚れがこびりつきやすい。
ステンレス
長所:値段が安く、熱に強い。
短所:キズがつきやすく、熱には強いが赤茶色に変色する。
コンロに搭載されているグリルの種類と違いについて教えてください。
グリルは魚を焼くだけでなく、さまざまなお料理が可能な調理器です。
グリルを大きく分けると片面焼きか両面焼きか、有水式か無水式かに分けることができます。
片面焼きグリル
片面焼きは、グリルバーナーの火炎が上方より出てきます。
火炎で直接焼くと同時に火炎で鉄板を熱し遠赤外線で焼きます。
両面焼きに比べるとひっくり返す必要もあり焼き上げるのに時間がかかりますが、食材が焼網にくっつきにくいという特長があります。
両面焼きグリル
両面焼きは、グリル内のバーナーの上方と下方からの火炎とその火炎で鉄板を熱し遠赤外線で焼きます。
上下から同時に焼き上げるので調理をスピーディーに行うことができ、途中でひっくり返す必要もありません。
しかし片面焼きと比べると食材が焼網にくっつきやすいというデメリットもあります。
有水式
グリルの受け皿に水を入れる物が有水式です。
グリルは閉空間で過熱しますので、グリル内の温度の上昇を防いだり、魚を焼いた時の油の飛散を防止する目的があります。
無水式
無水式は、水を入れなくてもよい様に改良されています。
オーブンと同じで、直火などの熱以外にもグリル内の対流の熱によっても調理します。
無水式の場合、対流の熱に水分が混じらない分さらにカリッとした調理ができるとして人気があります。
IHクッキングヒーターと比べたガスコンロの長所は?
キッチンで使う調理器具はガスコンロの他に電気を使用するIHクッキングヒーターがあります。
一見似たような機能ですが、ガスコンロにはIHクッキングヒーターにはない以下のような特長があります。
どちらを買おうか迷っている方は参考にしてください。
- 温度検知が素早い
- ガスコンロは温度感知のセンサーが直接鍋底に触れているため、素早く温度に反応します。
また、炎が直接鍋を加熱することで、火力調節にも素早く伝わります。
直に鍋底の温度を測って自動的に火力を調節するので、揚げものなどを調理する場合、200mlの少ない調理油でも過熱防止にしっかり対応できます。
一方、IHクッキングヒーターはプレートに隔てられているため、センサーの感度が違い、500グラム以上の調理油が必要です。
さらに、IHクッキングヒーターは炎が見えないために熱いという認識を忘れてうっかり触ってしまう危険性があります。
IHクッキングヒーター自体は発熱しませんが、鍋からの熱伝導で調理後はガスと同じように高音になるため、注意が必要です。 - 料理が美味しく仕上がる
- ガスの炎は鍋肌(鍋全体)を一気に加熱します。鍋全体を設定温度まで素早く上昇させます。
鍋全体を均一に加熱することで大きく対流が起こり、食材のうまみをムラなくしっかりと閉じ込めスピーディーな調理が可能です。
一方IHクッキングヒーターは鍋底だけを熱し、鍋内の対流の大きさもガスコンロと比べて小さめ。
煮物を作る場合など、煮汁の対流が大きくならず、煮えムラができやすくなります。 - 最初から高温で一気に加熱可能
- ガスのグリルは火力が強く、庫内温度を一気に約300度まで上昇させます。
魚なら皮はパリッと身はジューシーに、高温でしっかりと焼き上げます。 - 鍋の種類は選びません
- 焼く、煮る、あぶるなど、日本食にはあらゆる調理法があり、料理によって使う鍋の種類もさまざま。
ガスコンロはどのような鍋でも対応できます。
一方、IHクッキングヒーターは素材や形状によって使えない鍋があるなど、制限があります。
そりや脚があるものも使用できません。-
IHクッキングヒーターでは使えない形状
- ・直径12cm以下(※トッププレート囲み以下)
- ・中華鍋など底が丸いもの
- ・3mm以上のそりや脚があるもの
- ・鍋底の厚さが0.6mm以下のもの
- バーナー、グリルがフルに使えます
- 忙しい朝でも、3口とグリルを最大火力で使ってスムーズ料理できるのがガスコンロの魅力。
一方IHクッキングヒーターは使用できる電気容量にも制限があるため全て同時に使うことはできません。
ラジエントヒーターとグリルも切り替え式のため同時に使うことができず、素早く料理を仕上げたいのに手間がかかってしまうことがあります。
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