梅雨の前に防カビで対策を
梅雨時期はカビの発生が増えます
これから梅雨前線がやってきます。梅雨時期にどうしても発生してしまいがちなカビ。
対策をとることで、大半を防ぐことができます。
カビが発生する条件とは
カビは、実は3つの条件がそろうとどんどん増殖します。
それは、じめじめとした「湿気」(湿度70%以上)、ほこりや石鹸カスなどの「汚れ」そして温度が「20~30℃」です。これはまさに「浴室」が代表的ですね。夏の外気や冬の暖房で適温状態が作られてしまう「エアコン」も注意が必要です。浴室は棚のかげなど見えにくいところをチェックしたり、エアコンは吹き出す風の匂いで確認するとよいでしょう。ただし、ヒトが確認できたときにはすでにコロニー化して増殖しています。
カビが発生すると、アレルギーやアトピー等の病気の原因にもなりますし、結露などで建材が腐ったりして良くないことばかり。3つがそろわないようにすればカビは発生しにくくなりますので、梅雨の前に少し意識しておきましょう。
カビの種類
主なものでは、お風呂場などで頻繁に見る「黒カビ」、水周り全般にある「赤カビ(酵母)」、カビ臭いニオイの原因「青カビ」の3種類になります。
カビの発生を防ぐ基本原則
・ 汚れはすぐに洗い流す
・ 晴れの日は窓を開けて換気する
これに限ります。ようするに「湿度を下げる」「汚れを取る」「温度を下げる」ものです。特に梅雨時期は平均湿度78%、平均気温25℃前後とカビが発生しないわけがないというほど条件がそろっています。ですので「3つがそろわないように」することが大事です。
湿度は70%を下回れば、それだけでカビの発生をおさえられます。原因のすべてを100%除去できずとも案外防カビはできるのです。
「湿度を下げる」
風呂上りに浴室の壁や天井についた水滴を拭き取る。最近ではゴムベラのようなスクイージも販売されていますし、バスタオルなどでざっと拭くという方もいらっしゃいます。その後は浴室のドアや窓を開けておいて換気できると良いですね。また、お風呂のお湯を残すときは必ずふたを閉めるようにしましょう。
室内でも、雨が続くようなときは除湿機を使用したり、エアコンも時々は除湿にするのが良いですね。湿度70%以上が続くとカビがどこかで発生している可能性が高いです。そのときは除湿機に頼りましょう。キッチンでは流しまわりが最もカビが発生しやすいですが、こちらも最後に拭き取ることができれば最適です。毎回シンクからきれいに水滴を拭き取りきるのはなかなか難しい気もしますが・・・。湿度が70%を切って65%になるだけでもカビの発生をおさえられるわけですので、いつもより少し意識をするだけでもだいぶ違います。
「汚れを取る」
浴室では、入浴中のシャンプーや石鹸汚れなどが必ず壁や天井に飛び散っています。ですので、汚れがついてすぐに、つまり風呂から上がるときには毎回温かいシャワーで壁や天井を洗い流しましょう。そのあとの水分拭き取りで大体の汚れは除去できるはずです。洗剤については、最近では一度掃除をすると一週間カビが発生しにくくなるようなものが販売されていますので、週に一度程度使用するようにすると良さそうです。
エアコンではフィルターの掃除、キッチンでは毎回シンクをざっと流し、掃除して清潔に保ちましょう。
「温度を下げる」
風呂上りの浴室で、温シャワーで汚れを落とした後に、冷シャワーで温度を下げておくと良いでしょう。その後に拭き取るのがベストです。もちろん換気も忘れずに。
梅雨時や夏の気温を下げることはできませんが、閉め切ったままでいると空気が停滞し、室内の湿気の多い箇所や、家電等で温度が高い場所などもそのままになってしまいます。換気して風を通すこともカビ対策になりますので、夏の暑い日に窓を閉め切ってエアコンに頼りっぱなしでもよくありません。梅雨の合間の晴れ日や、真夏の暑いときでも換気をぜひ意識してみてください。
防カビを意識した浴室
こちらはいつでもではありませんが買い替え等の機会には検討してみたいもの。人気のものをいくつかご紹介します。
・TOTO「ひろがるWGほっカラリ床シリーズ」
TOTO「ひろがるWGほっカラリ床シリーズ」は、一番のポイントは防カビではなく床のほっとする踏み心地とあたたかさですが、床の表面は親水特殊処理を施してあり、軽くこするだけで汚れがすっきりと落ちます。排水溝や棚などについても、洗いやすい形と抗菌・防カビ効果でさっときれいになりやすい形につくられています。TOTO「 sazana(サザナ)」も抗菌・防カビで掃除をしやすい仕様になっています。
・パナソニック「カビシャット暖房換気乾燥機」
パナソニック「カビシャット暖房換気乾燥機」は、入浴後にボタンを押すだけで浴室全体をしっかり換気・乾燥。「湿度を下げる」を自動でやってくれます。本体側面から湿気を吸い込みながらルーバーで浴室に空気を送り循環気流を発生。湿った空気を効率よく入れ替えることができます。窓がない浴室や、特にカビが気になる方におすすめですね。
まとめ
カビ対策といっても、「3つの条件」がそろわないようにすればよいだけなのです。
「湿度70%以上」「汚れ」「気温」(20~30℃)のうち、いずれかの条件がそろわなければカビは発生しませんので、気負わずできることを少しずつやっていくだけで、きちんと防カビができます。
梅雨の前に意識し、心地よい梅雨、そして初夏をむかえられますように。